かつてその娘は、魔王であった。
悪逆非道の限りを尽くした魔王は、その生を終えると、なんの力も持たぬただの人間の娘へと転生した。
しかし、非力な少女であっても、やはり魔王の先には悪しき道が示されていた。
「まぁ卑しい事。そんなに貪らなくても
、まだ沢山おかわりはありましてよ」
さぁほら、食べなさい。そう言って魔王は鱈腹で涙を浮かべる少女にウサギ型に切られた林檎を突き出した。
――これは元魔王であった悪役令嬢が、真実を見つけるお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-23 19:28:15
25914文字
会話率:42%
大魔王の娘は重度のファザコン。父の愛を受ける為なら何でもする。それほど深い愛を持っているにも関わらず、父が大事にするのは弟だった。嫉妬に狂った娘は弟が経営する迷宮をぶっ壊す事にする。しかも自分の手ではなく、自分の部下を使って。
「あいつチョ
ーうざくね? ちょっと迷宮の経営が上手く言ってるってだけで調子こいててさあ。むかつくからちょっとぶっ壊してきてよ」
部下は今日も苦悩する。
「あの自城警備員、死ねばいいのに」
これは熱血王道ファンタジーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-13 14:41:28
10010文字
会話率:33%