「私、実は本当の勇者じゃないんだよね」
そんな言葉で始まる、魔王軍との決戦前夜と当日のお話。
……どうせ死ぬなら、どうか私の手で死んで。
※全2話構成
※後編で少しグロテスクな描写あり
最終更新:2020-04-26 10:43:54
15841文字
会話率:18%
かつてその娘は、魔王であった。
悪逆非道の限りを尽くした魔王は、その生を終えると、なんの力も持たぬただの人間の娘へと転生した。
しかし、非力な少女であっても、やはり魔王の先には悪しき道が示されていた。
「まぁ卑しい事。そんなに貪らなくても
、まだ沢山おかわりはありましてよ」
さぁほら、食べなさい。そう言って魔王は鱈腹で涙を浮かべる少女にウサギ型に切られた林檎を突き出した。
――これは元魔王であった悪役令嬢が、真実を見つけるお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-23 19:28:15
25914文字
会話率:42%