香織(かおる)は、16歳の女子高生で、いつも通り学校に向かうために電車に乗っていた。しかし、その日はいつもと違う。電車が走り出した瞬間、目の前の風景が突然歪み、気がつくと見知らぬ土地に立っていた。周りには広大な草原が広がり、空は青く澄んでい
た。異世界に転移してしまったのだ。
香織はその状況に混乱しつつも、冷静に周囲を見渡し、村を目指して歩き始める。村に到着すると、そこで出会った村人たちから、この場所が自分が知っていた世界とは全く異なることを知る。この世界には「魔法」という概念が存在せず、人々は日々の生活を剣と弓、そして力で生き抜いていた。
香織は、夢の中で見たあの光の力が魔法だと確信するが、周囲の人々には信じてもらえない。自分だけが異世界の力を使えることに気づくも、誰もその力を魔法とは認めてくれない。魔法の存在を疑い、香織はこの世界における魔法の有無を確かめるため、少しずつその力を使いながら旅を進める決意を固める。そして、魔法の概念が存在しない世界で、「魔法使い」になろうとする香織の挑戦が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 15:00:00
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会話率:40%