時は22世紀終盤。
科学技術の発展によりありとあらゆるものを数値化する風潮は加速し、生体内で起こる反応を何十年も解析し続けた人工知能は、ついに生命そのもののデータ化に至った。
その後解析の進展が続いた「生物の状態を表す数値」である【生体数
値】は、人間が理解できる形の【ステータス】として、万人に公開されることとなる。
そんな世界の日本で育った大学生、斎藤奏多(さいとうかなた)は、【生体数値】の研究者になるため、日本国内ではまだ片手で数えられるほどしかなく、近年新設されたばかりの【ライフデータ学部】のある「国立第一首都大学」へ入学する。
この作品では、奏多の周辺のことから、【生体数値】を取り巻く出来事までを広く取り扱う。
彼は、人間は、「世界の真実」に至れるか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 21:37:32
956文字
会話率:0%
現代の医療技術が進み、特に日本の予防医学の発展は、多分世界トップクラス
で、最先端のMRI「磁気共鳴画像診断」の台数も人口比で世界一。
しかし、首都圏でもこう言う最先端予防医学の恩恵に預かろうとすると、
開業医さんで、大病院への紹介状を書い
てもらい、行ってみると、早朝のバス
で、9時頃に病院に着いても待合用の椅子は、ほぼ一杯、仕方なく折りたたみ
イスにすわり、昼になってもMRI検査室の前で待ち、空腹に耐えて、検査
終了が、午後14時、その後、内科外来で待って、診療が終わるのが午後16時
過ぎ。病気をみてもらうために言った病院で昼食も取れず、帰って体調を崩す、
なんて事が行われている。
泉田誠次は、八王子の郊外で、山野を走り回る元気な子供として育った。
父の泉田欽一は、昼間アルバイトして中央大学工学部の夜間部を卒業した
苦労人で、自分に厳しく、子供達にも厳しく、努力するように教育していた。
子供達も努力するように教育され、兄は、首都大学を卒業し臨床放射線技師
になり、弟も橫浜市大医学部に入り、医者の道を選んだが、血に弱く、外科
をあきらめ、メカ好きと言うこともあり、近代的な医療機器を使う、臨床
放射線科の医師として、画像診断をする医師になった。そして、新しい、
医療機械を使った高度臨床検査センター構想を考えていたが、2010年
には、首都圏では、既に、密かに、高度臨床検査に特化した施設ができた。
それに対して泉田兄弟が、挑戦して、新しい予防医療を開拓していくという
話。この後は、本文を読んで、皆さんも、それぞれ、考えて欲しいと・・・。
なお、この作品はアルファポリスに、重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-20 21:24:14
55318文字
会話率:1%
三笠は貧乏な家に生まれた、ただの男だった。
勉学が人より良くできたのが幸いし、首都大学に入学、前途ある若者として生きていくはずであった。
ただ、おりしも陽国は外交的な問題から諸外国との軋轢をきたし、軍靴が忍び寄る。
そうして、彼は負けること
が定められたかのような戦争の荒波に揉まれた結果、柊という学友に選択を迫られる。
名誉のために死ぬか、柊と共に異界に向かうかを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-27 23:42:00
61649文字
会話率:47%
21XX年、東京――。
新首都大学、AI工学科に通う安達透は、人工知能開発の最大手、ニュートロン・ワークス㈱の特待インターンシップ生に選ばれた。
しかし、たった一人しか選ばれない特待インターンシップ生には、もう一人の名前が挙がっていた。
安
達透が”腐れ縁”と呼ぶ相手。
そして、安達透はその相手と、どちらが特待インターンシップ生に相応しいかを決める、ある課題を郷田教授に申し渡される。
それは……、「”愛”の存在を証明すること」。
そして、彼らは”一線”を超えた手段に打って出る。
果たして、彼らは”愛”を証明できるのか? そして、”愛”は本当に存在するのか……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-14 22:56:39
32042文字
会話率:28%
地方から八王子の越野に居を移した男性の身辺雑記で、所謂小品です。低回趣味のある人はどうぞご覧下さい。
最終更新:2011-09-29 18:44:57
6552文字
会話率:0%