荒川一郎、30歳独身のビジネスマン。仕事は出来るのに、職場では避けられる。どうして、そんな職場環境の会社に居続けているかというと、心のオアシスが有るからだ。それは出張販売のお弁当とたまごの存在に他ならない。まあ、同期のどねおこと利根川敏夫も
影に日向にサポートしてくれるからと言うのも、実は少しは影響しているらしい。そんな彼は、今日も今日とてたまごを愛でるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-14 11:32:31
1000文字
会話率:48%
殺人ウィルスの蔓延、『パンデミック』により文明が崩壊した世界。
人々は廃墟のビルを利用して、ハイブと呼ばれる数百人単位の集落で暮らしていた。
ハイブの住人が最も怖れるのは、病気の再流行と、ハイブを襲って略奪を繰り返す盗賊、ワスプの存在
。
パンデミックから十年。当時7歳だったアキラは、17歳になっていた。
恋人や尊敬できる先輩、性格に難はあるが頼りになる同僚たちとともに、血なまぐさい時代を生き抜いていく。
そんなある日、近隣のハイブでフクロウの面をかぶった奇妙な人物が、頻繁に目撃される。
彼は、ずっとアキラを探していたと言った。
「もし、私の頼みを聞くのなら、どんな物でもくれてやろう。どうだ、取引しないか?ようく考えることだ。何でも手に入る。死んだ者にも、また会える。会いたい者がいるだろう。身を焼くほどに、会いたかろう」
※毎日22時更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-03 22:00:00
218992文字
会話率:39%