とある場所で目を覚ました自分。どこかは、分からない。自分に関する記憶だけがストンと抜け落ちている。
過去の友人から宛てられた手紙では、好きに生きろと言われた。ならば、自分は、静かに暮らしたい。幸い、火の粉を払う触手はある。寿命もある。
魔王
?そんなもの知らない、勇者君、邪魔だから退いて。街の危機?勝手に滅んでいろ、領主さん、別に英雄なんかじゃなくていいから。盲目の死神なんて二つ名も要らない。自分は静かに暮らしたい、よって厄介ごとはいらないのだ。
*毎週土曜or日曜更新。気が乗ったら2話出します。
*カクヨム様にも投稿しております
*タイトル迷走中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-11 19:30:08
19942文字
会話率:3%
【”最強なのに絶対に称賛されようとしない系”主人公の話が読みたいあなたへ】
「おい、そこのお前。――”ドーナツ”にしてやろうか」
魔物や魔人がはびこる異世界、アーモンドペースト。
ケイク・ケイクという街でしがないパン屋を営むのは、ド
ーナツ大好きドーンホール。
ドーンは昔、女神様からどんなものにも穴をあけられる最強スキル「ブラックホール」を与えられた。
しかし、平穏とスイーツを愛するドーンは周囲の称賛や勧誘には耳を貸さず、ドーナツをつくるただのパン屋となった。
そうしてドーンが30代になる頃、街の平和な日々をおびやかす”邪魔もの”が――。
スローライフ×最強(最凶)チート能力=裏でひっそり”ドーナツ”づくり!? 邪魔もの退治の新感覚スローライフ!
静かに暮らしたい系主人公の究極形態、ここにあり!
本当に平穏を望むものは、けっして前に出ない。
※短編に改稿しました。カクヨムにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-05 21:00:00
14050文字
会話率:46%