《竜騎士》──それは天空の歴史において英雄譚の主役となってきた存在。
アルジャの家系は代々竜騎士を排出してきた名門であり、父や兄は竜騎士として名を馳せ、アルジャもまた偉大なる竜騎士になることを期待されていた。
そしてやってきた15歳の誕生
日。
竜騎士になるための儀式で、アルジャは現実に直面する。
彼には才能がなかった。竜を操る才能が。
掟により追放の印を顔に刻まれ、アルジャは空から落ちた。
そして二人のエルフに出会う。
一人は海のドラゴン使い。そしてもう一人は、同じ《追放のエルフ》。
アルジャはそこで《追放のエルフ》の生き方を知らされた。
突きつけられる現実に必死に抗いながら、ボロボロになり、疲れ果てたどり着いたのは、誰も寄り付かない地下の迷宮。
そこでアルジャを出迎えたのは、色とりどりのスライムだった──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-26 00:12:27
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会話率:42%