『終焉の来た世界には記憶なんて要らない』それは誰が言った言葉だったか。
舞台はネット上に無数にあるMMORPGの中の一つ。そのゲームは人気を博したが、時代の進化に対応していけずにサービスを終了しネットの海に消えるはずだった。だがデータは全
ては消去されておらず、ゲームの中に居る人々は自分達は消される運命だった事も知らずに日々営みを続けていた。
そんな世界にアルビレオという名の青年が落ちてきたのだが、彼は記憶喪失だった。彼を拾ってくれた人達と共に賞金稼ぎを生業としていたある日、とある依頼の帰り道に聞いた事のない街の噂を聞くと、彼等は興味本位でその街へと足を運んだ。この小さな行動が引き金となり、やがて世界と自身の記憶へと迫って行く物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-06 18:12:35
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会話率:36%