平民の側室が産んだ王子、エイスリード・シャルレインは、他の王族から見下され、忘れ去られた存在だった。
熾烈な王位争いにより、王子達は互いに殺し合い、全員自滅してしまう。後ろ盾も無く、最初から脅威にはなりえないとみなされ放置されていたエイスリ
ードだけが生き残る結果となった。
王位継承権第一位となり、急に圧し掛かった重責に疲れたエイスリードは、息抜きのために、身分を隠して下町を訪れる。
そこで出会った没落貴族の元令嬢に心奪われるが、彼女の両親は王位争いに巻き込まれる形で亡くなっていた。
王族の身代わりとして両親を殺され、彼らに強い憎しみを抱いている彼女に、エイスリードは自身が王族だという事を明かせないまま会いに行くようになる。
【※この作品は、短編で投稿した「望まぬ王冠〈王族を恨む娘に恋した王子〉」https://ncode.syosetu.com/n4923ee/を連載形式に変えただけのものです。内容に変更はありません。】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-21 00:00:00
22923文字
会話率:22%