世界に溶けるか、世界を呑み込むか。
『理器』文明の生んだ。ソレは持つ者の意思で世界を変質させる
世界にとっての劇毒、やがて使い手は世界の免疫機能で、
世界に喰われる。――故に、
さあ選べ、君は世界《うみ》に溶ける、無意味な砂糖になるか。
それとも、世界を創り変えるか、または世界を殺すか。
君は愚者、この移動都市列車「ドーラ」に乗り込んだ少年だ。
彼女は太陽、過去の栄光に固執する。旧態じみた貴族の末裔。
彼女は月、孤高であるが故に孤独、孤独であるが故に鋭利。
一方は、自分の立場に疲れていて。一方は、知らず、愛を探し。
君、はそんな彼女達を含む。大勢の人々《アルカナ》と関わり。
世界の在り方、真実、そして真に相対すべき存在を識る。
では、人が世界の敵となった時代。その主役達の話をしよう。
何、至極単純だ。海に溶けるか、海を染めるか。それだけの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-26 02:33:02
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