他人と目を合わせられない深青里柊一郎は高校二年生になる春、嫌々ながら木ヶ暮市に戻ってくる事になった。転入初日、そんな柊一郎を迎え入れたのは機械じみた無表情を貫く女子生徒、漆茨樹からの真っ直ぐな視線だった。
さらにかつて彼にトラウマを植え付け
た平行世界への移動という超常現象が再発して、柊一郎の高二生活は波乱に満ちていく。
しかし、元の世界と平行世界、それぞれの世界にいる樹と過ごすうちに柊一郎は世界移動の謎を少しずつ掴み始め、やがてある一つの真実に直面する事になり……。
世界移動と無表情、木ヶ暮山と不気味の谷、白い世界と平行世界。
二人が全てを知った時、不気味の谷には何が咲くのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 00:00:00
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会話率:35%