地味な伯爵令嬢ヴィオレッタは、家族に疎まれ、年頃だけど屋敷で読書ばかりしている。
一方で、派手好きで愛嬌のある双子の妹は、父親の愛情を独占し遊び回り、ついには第二王子を射止めた。ところが彼には婚約者がいたことから、国王が激怒。『死神公爵』と
の結婚を命じられてしまう。
妻になった女性が必ず死ぬという『死神公爵』。結婚を回避したい妹と父は、ヴィオレッタを身代わりに差し出すことに決めた。
逃げようのないヴィオレッタは諦めて『死神公爵』の元に赴くけれど、姉だと気づかれてしまい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 15:55:05
150738文字
会話率:41%
宮代千鶴は有能すぎる私立探偵。幼馴染でミステリ作家志望の浦羽道雄は彼女の活躍を小説化したいが、どんな事件でも即座に解決してしまう彼女は、小説にしてもまったく面白くならない。もっと事件を盛り上げてくれという要望に応じる気配もない。
そんな二人
のもとに奇妙な依頼が舞い込む。依頼主は、初対面の男女が数日間の共同生活を送るコテージ〈くりえいてぃ部〉に滞在している無名の小説家。他の滞在客の中に、彼のアイデアを狙うスパイが紛れていると云う。
そして到着した〈くりえいてぃ部〉で、事件は既に起きていた。千鶴はいつも通り秒速で解決しようとするが、道雄は出来心から、彼女を苦戦させるために虚偽の報告をする。それこそが悪夢の始まり。唯一の吊り橋が爆破され、妨害電波により通信機器も使えない。連続する不審死。想定外の数々。クリエイティブなクローズド・サークルで巻き起こる、前代未聞のテコ入れミステリ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-07-15 18:00:00
122729文字
会話率:57%