「リリッサ=アークライト、貴女に『決闘』を申し込みますわ」
名門魔法学園であるアルゴニア魔法学園に庶民の身でありながら入学できた主人公――リリッサは王子の婚約者である悪役令嬢から決闘を申し込まれてしまった。
この世界の決闘の内容は、ウィザー
ドカードと呼ばれる魔法のカードを用いて行われるカードバトル。
今までウィザードカードに触れたことが無かった貧乏庶民であるリリッサは、今日この時初めてカードに触った。
瞬間、思い出す前世。カードが好きで、カードに人生を捧げてきたカードゲーマーだった時の記憶を。
そしてこの世界がミニゲームとして決闘がカードゲームで行われる特異な乙女ゲームであることを。
これは、イケメン? 王子? 恋愛? うるせーーーしるかーーー! カードゲームをやってりゃこちとら幸せなんじゃー! という主人公がカードゲームのために乙女ゲームのストーリーを粉々にしながら過ごす物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-29 12:16:51
66761文字
会話率:42%
普通の女の子同士の百合、をやりたくて書きました。ちゃんと「普通」を描写できてるかはさておき。
クミン・ナイアローズは、ゴロワーズ魔法学園に通う16歳。友達ゼロ恋人ゼロ趣味は妄想苦手なことはコミュニケーション得意なことは現実逃避と、ど
こにでもいるような普通の陰キャだ。
そんなクミンには、ひとつだけ秘密があった。なんと彼女は、前世日本人の記憶を持った転生者だったのだ。
転生前の彼女は、イトウミクと言う名の、パート労働と百合妄想に日々明け暮れるごく普通のフリーターだった。
イトウミクのぱっとしない人生の記憶はなんのプラスにもならず、クミンは「ただ前世の記憶を持っているだけの冴えない普通の女」として、灰色の魔法学園ライフを過ごしていた。
そんな彼女に、やたら嫌がらせをしてくる鬱陶しい女の子がいた。ケイ・バンクス。これといって秀でたものがない、どこにでもいるような普通の意地悪女だ。
当然ながら、クミンはケイのことを嫌っていた。「私は同性愛者だけど、あんなやつだけはごめんだよ」と思っていた(別に告られたわけでもないのに)。
そんなある日、クミンは召喚魔法の授業のあと、とんでもない光景を目撃してしまう。
誰もいない更衣室で、ケイがクミンの上履きを、鼻押し付けてくんくん嗅いでいたのだ。
どえらいものを見てしまった。
そう思ったクミンだが、しかしなぜか、興奮に近い胸の高鳴りを感じていた。
百合色の物語が始まる予感がしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 00:41:06
84350文字
会話率:28%