昭和初期の知られない赤いクマの人形キャトルくま。
いつの代からか、キャトルくまは居間のサイドボードのこけしらと並び、主人公洋一の冴えない人生を眺めていた。
両親を亡くし、家に一人となった40過ぎ独身の洋一は、職場の介護施設でのレクレー
ションで、職場の女子からに頼まれて漫才をすることとなる。漫才はかつて、洋一の冴えない人生に細やかな光を差した希望であった。
一方、洋一は全てをリセットといって、家中の断捨離を始め、捨てるもの残すもので分別を始めた。洋一は初めて赤いキャトルくまを手に取った。キャトルくまは捨てる側にいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-15 23:30:52
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会話率:50%