「この地にはまもなく、災厄が訪れるだろう。何度も占っても、そう出てる。そんなお前を傍にいて守ってやれそうもない………だから、わたしの名をお前に譲る」
それは魔女エメラルドの遺言だった。
ウィザリア大陸のウィザリア王国東側辺境伯爵領。
迷
宮都市とも、ダンジョンの国とも呼ばれ、ダンジョンを攻略し踏破した者には踏破したダンジョンを領地のように譲り受け、西側や他国の貴族にも劣らない富が約束される。それゆえに、ここの領民の生業がダンジョン攻略者として圧倒的な割合を占めていた。
そんな土地でエメは護符屋の代理店長を営む19歳。
護符屋として彼女はダンジョン攻略者の武器や防具に付与魔法をかけたり、女の子達からの恋の占いなんかも請け負っていて、そろそろ自分も結婚したいと思っている。
だが常に片想いで、告る前に相手が別の女性と恋を実らせて、やけ酒をかっ食らったその翌日、魔女から遺言を受けたのだ。
魔女の死によって、魔女の名を継承し、生まれてこのかた一度たりともダンジョン攻略したこともないのに『鍵付きダンジョン』の攻略に挑むことになってしまった――……。
そんな彼女のお話。
※なろうで現在流行のキーワード、「追放」「ざまあ」「婚約破棄」「悪役令嬢」「もう遅い」がかすりもしないお話です。ご了承下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 11:54:33
114024文字
会話率:32%
夜の町。店頭でお客さんを手招きして呼び込むバイトをしていた僕は、修羅場に巻きこまれて、苦痛とともに意識が暗転。
さあ、ここからはお約束の異世界転生。華々しく生まれ変わったかと思えば、冒険者と戦闘中。
地面からにょっきりと生えている、どろどろ
した右手の形状をした魔物。
それが僕。
転生先でも、手招きで仲間を呼び込みするみたいです。
解せぬ。
そうこうしてたら、店を経営している髭もじゃのおじさん、元英雄のゼクトルーゼンさんに餌付けされて、そこでもやっぱりお客を呼びこむ仕事を振られることになりました。
人間の町で暮らしていくうちに、失っていた過去を取り戻してく主人公の物語。
全13話。12/11より、2~3話ずつ毎日更新。
**********
簡単に言うと
飲み屋街で客引きしてた男が異世界転生したら、マド○ンドになって仲間を呼んでいた
です。出オチです。
投稿先:エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 20:03:17
50147文字
会話率:32%