詩は記憶だ。語られなかった言葉が、モノを通して浮かび上がる。
東都言語大学の准教授・結城渉は、触れたモノに宿る“詩的記憶”を読み解く力を持っていた。
捜査一課の刑事・白河詩織はある事件で、違和感だけが残る「自殺現場」に遭遇する。
遺書も
あり、争った形跡もない。だが、部屋に置かれていたコーヒーカップだけが──彼女に何かを訴えていた。
「記憶は、言葉にならないまま、器に染みついている」
詩は事件を語る。語られなかった真実を、今、読み解く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 19:43:07
28951文字
会話率:31%
夏祭りの賑やかな夜にも、クリスマスの聖なる夜にも、君は来ない。けれど私はどうしようもない現実に落胆などしない――。詩と推理を融合させたお話です。
最終更新:2012-06-03 23:22:20
370文字
会話率:0%