吾輩は猫である。真名はまだ無い。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。なんでも薄暗いじめじめしたところでニャーニャー泣いていたことだけは記憶している。
吾輩はここで初めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは魔女という人間中で
一番獰悪な種族であったそうだ。
魔女は口を開き、こう言った。
「お前を僕の使い魔にしてやろう」
死にゆく運命にあった吾輩はこうして魔女に救われた。
これは災害によって変革した世界で人と関わり生きていく、世界に残された最後の猫とその主である幼い(?)魔女の闘いと日常を描いた物語。
カクヨムでの掲載も始めました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-07 19:15:26
44942文字
会話率:42%