勇者として異世界に召喚された和田修平。彼が受け取ったのはポンコツなナビケートスキルのみ。
ーー安心して下さい、最強ですから。
なんと修平は、過去に幾度となく召喚された体験があり、その時に授かった力が纏めて使えてしまったのである。
故に彼
は、最初からこの世界で絶大な力を誇っていた。
そんな修平がとった行動は......なんと任務放棄。
役目を達成しても、また新たな世界に召喚されるだけだと。
――経験則からそう結論づけたからである。無理もないだろう。
共に召喚された一人の少女のサポートを務めます。
――なんてことだろう。その少女もまた強者であったのだ。
名を麗奈といい、麗奈もまた過去に別の勇者として召喚された経験を持っていた。
勇者として魔王として、麗奈と修平はお互いに死闘を繰り広げた過去がある。
その戦いは……麗奈の勝利に終わった。しかし、彼女は同時に後悔も抱いた。魔王(修平)は自分が死んで全てが片付くように画策していたことに気付いたからだ。
だからこの世界では、自分も誰かの引き立て役に回ろうと、――影に徹する決意をしていた。その対象に抜擢されたのが、他でもない修平である。
彼女もまた本当の実力を隠して、自分を助けてくれた修平のサポートへ動きます。
お互いがお互いに正体を隠して、お互いに支援する……という奇妙な関係が生まれた。
――話は戻って、さらに修平は倒すべき存在の魔王にも選ばれてしまった。
自分が魔王になったのは、勇者の任務を放棄したからだと……魔王の席に着く。
安心しきっていた。
ダンジョンマスター含め諸々の役職をこなさなければいけない状況に陥ってしまった。
もうてんやわんや。
二人は互いの正体に気付くのか。
修平は召喚ラッシュを抑え込めるのか。
――奮闘します。
ギャグ・コメディー要素強めでお送りいたします。
日間ランキングにのりました。
異世界ランキング 文芸その他部門6月17日12位
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-19 03:33:15
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