恋とか愛とか。そんな言葉で表現できない絆で繋がる心と躰は、誰も侵す事のできない領域へ。
金と地位と権力と愛欲。私利私欲に溺れた大人達に翻弄された、二人の少年と一人の少女。少年達はある事件に、少女はある事故に、幸せを奪われ、人生を狂わさ
れた。
星児(せいじ)と保(たもつ)と、みちる。彼らは運命の意図に導かれるように、雨の歓楽街で出会った。
彼等の行く手には事件と事故が複雑に絡み合う。
見え隠れするのは“華麗なる一族”の光と影と、汚職にまみれた国家権力。そして、全く無関係と思われていた二つの事件には大きな繋がりが。
手繰り寄せる過去のピースが揃った時、星児と保とみちるは、自分達を結びつける思いもよらない過去の事実を知る事となる。
誰も本気になどならない筈だったのに。
決して口にしてはいけない感情を心にしまい、複雑に絡み合う三人の糸の先に待つものは幸せか、それとも――。
*恋愛要素たっぷりのミステリーとなってます。
*縦書き推奨
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-01 23:58:51
5029文字
会話率:46%