有吉佐和子先生の「恍惚の人」を初めて読んだのは20年くらい前です。あの時も、全然違和感を感じませんでした。恍惚の人が発行されたのが、昭和47年(1972年)。今年で45年になるわけですが、45年経った今読んでも、違和感がありません。
つまり
、痴呆を患っている方を介護する方のご苦労というものは、介護保険があったりして改善はしているとは言え、相変わらず家族任せで、その家族の苦労というものは当時(1972年)とそんなに変わらないように思います。
介護は誰が担うのか、そこに疲れを感じた家族はどう逃げて行くのか。
考えられる限りのクズばっかり並べてみました。
壁にウ◎★は、恍惚の人に対する、オマージュです。あれは、初めて読んだ時強烈なイメージでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-04 15:06:18
10863文字
会話率:33%
物語
行方不明の育ての恩人〝先生〟を捜すシェムとレイは、情報を頼り町へやって来ると、先生を知っているかも知れない錬金術士の孤児院を訪ねることになる。そこで出会ったアイリという少女。そして彼女を守るように付き従う黒い少年ロイに出会う。
一方で、造られた少年には、自らが守るべき少女がいた。その少女には親友がいた。少女と親友、他愛の無い平穏な日々。人殺しの兵器として造られた少年が、自らの存在意味さえ忘れかけた頃に、親友の命を救うために、守るべき少女が死んだ。
少女を守るべくして造られた少年に、それはあってはならなかった。本来なら自らの存在理由を失い、少年は自動的に崩壊するはずだった。
しかしそれでも造られた少年はこの世に存在し続けた。親友の中に残る、少女を守り続けるために。
そして造られた少年が、新たな守るべき少女を見つけた時、歪んだ運命の歯車は、全てを巻き込んで崩壊を始めた。
本作品は本場の歩登屋がPixivで発表した物と同一です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-04 19:46:32
112175文字
会話率:49%