株式会社メディフラに属する五十八歳の総務部長、国門 光太郎はあるプロジェクトリーダーに任命された。
二〇二一年の現代日本に突如某市を音信不通の地とした魔王を名乗る者が現れる。
その魔王討伐に、一介のサラリーマンに過ぎない初老の男が巻き込まれ
るのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-14 00:00:00
4486文字
会話率:27%
今日は東へ明日は西へ 足の向くまま気の向くままに 向かう先に望むのは 美味い食い物旨い酒 行きつく先に求むのは 口を開いた地獄の釜を さっさと来てくれ死神よ とっととこの首持って行け。そんな信条で日々を生きる内、齢65にしてこの道50年を迎
えることになった俺――鏡追いのティークは、とある仕事を終わらせた帰り道に風変わりな娘と出会う。感傷が疼いたということもあり、なにくれとお節介を焼くことにしたのだが――その出会いを皮切りとするように、周囲で様々な騒動が起こり始め、そのことごとくが過去を想起させると来たものだ。結局のところ、世の中というやつがどこまでもままならないものなのだとは、嫌というほどに思い知らされ続けてきたこと。なれば諦めとて手慣れたもの。首尾よく逝ければ儲け物。おとなしく付き合うとしようか。これは――そんな俺にとっての転機となったとある日々の出来事折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-24 20:00:00
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会話率:47%