『藤堂真司』は、幼い頃から人には見えないモノ[幽霊]が見えていた。
それは、他の誰に話しても信じてもらえないだろうと彼は思っている。だからこそ真司は、自ら人との繋がりを遮断するような生活が習慣化していった。
引きこもりまではいかないが、
あまり外に出ることもなく、暗く口数の少ない男の子として成長していく。
真司の特異体質を、彼の家族は疑うわけでも否定するわけでもなく一緒に仲良く暮らしていた。家族とともに、ごく小さな幸せを感じながら暮らしていた真司。
しかし得意体質の事で数少ない理解者だった最愛の母がなく亡くなってしまう。病床で寝込んだままの母は、その折に真司へ心の中にいつまでも残る言葉を送っていた。
母の言葉を胸に刻みつけ忘れずに成長していく真司だが、母を失った悲しみを拭いきれず、心から明るくはなれなかった。
その彼の生活に、小さな光を放つ少女が現れる。
新しくできた義妹だ。
守るべき存在ができ、真司は完全に暗い生活とならず、しだいに少しずつではあるが明るく過ごすことができるようになる。
ただ、結局悩んだ末に義妹には[霊が見える体質]と[血が繋がらない家族である]ということには触れないようにして暮らしていく。
新しい家族が平穏に暮らす中、霊感体質男子である真司が出会う[幽霊]との関りは、ゆったりした学校生活を送りたかった彼に変化をもたらしていく。
真司と義妹の関係は、血の繋がりを超えた大切なものとして発展していく。義兄妹の愛情を綴った温かい物語。
※2018・06・24粗筋校正済み。
※2022・04・03粗筋校正済み。
※無断転載認めていません。作者に許可をとってください!! まぁ認めませんけどね(≧▽≦)
※本人少し体が不自由なため誤字・脱字・変換間違い等多々あると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 12:10:00
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会話率:54%