毎日がつまらないと感じていた川崎サキは、学校帰りに不思議な渦巻きを見つける。
気がつくと彼女は地球外生命体に拉致されていた。研究棟と言われる場所から逃亡を企てたディビに、ほとんど巻き込まれ状態で脱出することになったが、脱出した世界はサキの知
っている世界とどこかが違っている。
脱走先で出逢ったバングという青年と一緒に都市部に向かう、サキとディビはやがて不穏な影に監視されていると気がつく。
一方、研究棟でヒューマンの研究をしている人型の研究員はディビの逃亡を意図的に操っているのではないかと同僚に指摘された。サキとディブの身体に存在するDNAの変化に研究員は興味を持っていた。それはバングのいる世界には存在しないDNAであり、ディビとサキの存在でバングのいる世界が破滅してしまう恐れのあることが判ってしまう。しかし、二人と共にしていた時間が長いバングに、バングが持っていない感情が芽生え始めていた。それを危機と捉えた研究員はサキとディビを地球に戻そうとする。
日常に嫌気を差していたサキは、地球に帰りたくなかった。ディビは揺れ動く自分の「性」に困惑する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-16 15:00:00
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