縄梯子を利用することで、一平はやっと翼をパールに会わせることができた。
一平に話を聞いてから、パールとはどんな子だろうと想像を膨らませていた翼は、一目でパールに心を奪われた。
おもてなしのつもりなのか、パールは翼に人魚姫の本を読んで聞かせ、
自分は人魚姫になって一平を助けたいのだと告げた。
一平は何でもできるからそれは叶わないと気落ちするパールに、それならぼくが溺れたら助けてほしい、パールの王子様にしてくれるか、と尋ねてみたが、助けるけど海の泡になるのは嫌だと断られる。
翼は一平に、パールのことが好きだと宣言した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 05:54:45
2787文字
会話率:34%
洞窟に不意の訪問者があった。
学が縄梯子を使うことを思いついてやってきたのである。
その直前、パールは図鑑の中に縄梯子というものを発見して、一人で魚を獲るために使うから調達してくれないかと言ってきていた。
パールが一人きりの時に洞窟を出入り
するのは危険すぎると危惧する一平に対し、学はパールを束縛するなと言ってパールに加勢する。
意見が分かれて意地を張る一平に嫌われたくなくて、パールは自分の思いを我慢しようとする。
真っ直ぐに一平のことを慕って、嫌わないでと縋ってくるパールに冷たくすることなど一平にはできなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 05:59:00
4910文字
会話率:47%
それって、ものすごくロマンティックね。
最終更新:2025-07-21 07:00:00
383文字
会話率:0%