天津暦(あまつこよみ)は1年前パンデミックが起きて人口の60%が亡くなってしまった世界で生きていた
みんな外出をする時はハンカチで口元を覆い、ゴーグルで目を隠している
売り物だって政府が完全に支配して自由な経済活動なんてない
食べ物も配給制
で、尿なんか肥料として回収している
そんな、ギリギリの世界だ
それでも幼馴染の浦木千里(うらきちさと)や妹の天津史(あまつふみ)と仲良く、悲観的にならずに暮らしていた
でも、それは簡単に壊れてしまう関係だったんだ
病気なんかじゃなくて、人の手によって……
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスにて連載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-02 12:18:37
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