とある宇宙航行文明、腕と脚と目がそれぞれ四つになっている人型知的生命体のヨツリ族は『イルフ10』という名の惑星級の大きさを誇る遺跡天体に目をつけ、調査隊を送った。そこでヨツリ族のひとりである女の子のザライレムは培養槽の中に腕と脚と目がそれ
ぞれふたつになっている人間を見つけた。だがエルイムと名付けられた培養槽の中の人はただの人間ではなく、”細胞群体”であった。
ーーーこれは、ヨツリ族に発見されたエルイムが古代文明を巡りながら戦い、自分が何なのかを知り、願いを追い求める旅ーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 12:13:14
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会話率:50%
淋しさというものは、いつ、どこで生まれたものだろうか。そんなことを、ふと考えることがあります。答えなんて分からないのですが、単細胞生物の一部が細胞群体となった遠い昔、もしかしたら、すでに、淋しさを知っていたのかもしれない。そんなことを思って
書いたものです。
細胞群体が進化の過程で統一された意思を持ち、神経と脳が分化して心が生まれる。その過程で、僕ではなかった細胞の意思は、どこに消えてしまったのだろうなんて、しょうがないことを考えてしまいました。
それにしても、細胞群体のとらえ方自体、この詩とは、既に矛盾が生じているようです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 16:45:13
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会話率:0%