『大賢者』と呼ばれていたハイクは、『聖女』と呼ばれていた妻のカイナと共に魔法を使い転生した。
彼が転生した先はなんと、ハイクとカイナから始まった一族だった。二人の活躍は後世にも語り継がれていたので、伝説の一族と呼ばれており、魔法の天才しかい
ないと言われていた。
しかし、転生したハイクには、全然魔力がなかった。完全にないわけではない。ごく少量ならある。
そのせいで、転生したハイクが気が付いた時には、彼はもういらないもの扱いをされていた。そんな彼がまたカイナと結婚するとなると、不可能に近い。それは、普通は転生する前の魔力の素質は受け継がれるので、彼女は『聖女』と呼ばれる立場になるのは確定的だ。なので、地位が高くなった彼女と、最強の一族の落ちこぼれが結婚することなど、絶対に不可能だ。
そんなハイクが、カイナと再び結婚するために、その少ない魔力を生かし、頑張る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-17 23:02:04
26232文字
会話率:38%