王女の恋の成就に華やぐ国の片隅で、アンティは、最後の夜を牢獄で過ごしていた。
アンティを断頭台に送るのは、この国の信仰の対象である美しい冬星の竜の王。
そんな彼の不興を買い処刑台に送られるアンティとは違い、誰からも愛される王女はその氷の心
を溶かしたという。
運命の不公平さにむしゃくしゃしていたアンティが迷い込んだのは、見知らぬ国。
そしてそこには、一介の騎士に身を落とした冬星の竜がいた。
これは、形と場所を変えて繰り返す運命にアンティが頑張って抗ったり、上手くいかないあれこれにちょっとうんざりして、美味しいお肉を食べることに夢中になったりする物語です。
序+五話程で完結予定。
毎日18時前後に更新します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-23 17:27:26
49245文字
会話率:20%