何も失わずに何かを得ようとするなんて烏滸がましい―。
木下真三郎は、ある日を境に自らの“能力”に目覚めた。
空っぽの自分を満たすものを求め、彼は剣をとった。
“能力”とは、生まれながらにして人間に与えられた“権能”のこと。
“操術系”
の能力は、各々に割り振られた事象を操る。
“変術系”の能力は、各々に割り振られた物質に、自らが変化することが許される。
無論、人ならざる権能を行使するには、並大抵の覚悟ではままならない。
―失いながら戦う、それが|能力者《彼ら》の生き様。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 13:36:30
87306文字
会話率:54%
僕には何もない。
そんな毎日を漠然と過ごしていた六真正士(ろくましょうじ)は、将来に不安を募らせていった。
変わらない平凡な日々だったがそれは終わりを告げる。
人類から忘れ去られ政府が隠していた悪魔と天使の戦いに巻き込まれていく六真は、悪魔
たちから世界を守る戦いに身を預けていく。
そんな現実から離れた非現実の物語が始まろうとする……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 23:32:50
96582文字
会話率:41%
かつてドラゴンに兄を殺された少女は復讐を誓った。十年後、ついに復讐を果たした少女はしかし、瀕死のドラゴンを前に、空っぽの自分を知る。為すべきを失った自分を憐れんだ少女は、そのとき、ドラゴンの背後に意外なものを見た。
最終更新:2015-04-08 00:19:29
19457文字
会話率:13%