ある半島、ジェイドでの物語。
高き建造物とともにビドーの都に暮らすファシネ人。
国王の名は、エヒト・ファシネ・ダリニ。
ケレヌ山脈を駆け、《女神の涙》を渡る八つの一族。
キマイラ、ガールィ、シャーバス、アジネ、バデイン、クーゲン、ナジェ
、メロラの名を冠する屈強なる人々によって治められる彼らは、ファシネ=ダリニ王国からは独立した生活を営む。
互いに干渉せず、争わず、ただ生活のために交われとの神託を双方は守り、穏やかに暮らしていた。
未開の地・ヘルズからの、鏑矢がくるまでは…………。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-24 15:28:44
3103文字
会話率:53%