きっかけは、村近くの洞窟に住み着いたゴブリン退治の依頼。
依頼主と冒険者と要救助者。事情も立場もバラバラな三人の少女は、洞窟の奥、謎の地下施設で眠る月明かりの髪をした女の子と出会う。
「私の正式名称は、『Autonomous Lunar
Intelligence Searcher』。略称として、ALIS――アリスと呼ばれていました」
「私、ALISの任務は『月』へ行くことです」
見た目十歳くらいのその女の子は、人間ではなかった。
「――月……って、もしかして」
「夜になると空に昇る、あの月……なのです?」
「はい、その月です」
「……はぁ、冗談でしょ?」
かつて、高度に発達した科学文明の滅亡と共に一度は終焉を迎えた世界があった。
その世界は気の遠くなるような永い時を経て、人類種と亜人種とが終わらない闘争を続ける、剣と魔法の支配する地へと様変わりしていた。
「ねぇ、アリスちゃん。アリスちゃんの使命……ボクたちにも手伝わせてくれないかな?」
宇宙探査という概念すら存在しない世界。
それぞれに事情を抱えた三人の少女は、保護した旧世界の人型探査機とともに月を目指す旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-31 18:54:04
91087文字
会話率:44%
発表されたロールプレイングゲーム[魔界の竜Ⅱ]に、みんな夢中になっていた。
中学生の浅岡、上月譲二の2人も毎日ステージクリアを目指してプレイしていた。
B組の遠野香織もまたこのゲームの虜になっていた…
RPGを中心に物語は進んでいきます。
そして、現代のヴァンパイアは何処へ向かって行くのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 00:00:00
5842文字
会話率:43%