イロイ村に住む女性リーブには恋人がいる。
その名をベジュと言い、言葉を話せない怪物だった。
二人の前に「災厄を招く者と呼ばれる」という運命が立ちはだかり、二人は死という窮地に追い込まれる。
それは、満月の夜に運命神フルムーンが降臨し、村人
の目の前で処刑されるというものだった。
二人はフルムーンが語る真実を聞き、何を思い、どう歩んでいくのか。
……二人の前に現れる運命とは、儚くも愚かなものである。
「……私は、ベジュがそばにいてくれるのならどんな場所でも、どんな環境でも幸せに生きることができます!」
「グルカァル!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-19 00:12:33
8070文字
会話率:42%