【2020/10 追記:】
第一回キネティックノベル大賞、一次選考通過致しました(二次落選です)
【一行で分かるこの話の概略】
ブラック企業の冴えない品質管理職だった男が転生して、前世で努力したことを元に周囲の信頼を得ながら魔王の娘と幸せ
をつかみに行くお話。
【あらすじ】
化学メーカーで働くサラリーマン黒井 圭《くろい けい》。
元々研究職として入社するはずだった彼は、不本意な営業に配属された後、工場の品質管理へと異動して今に至る。
陰では《雑用マスター》と呼ばれながらも、彼は不屈の精神力で真っ直ぐに仕事と労働組合の活動を続けて、ようやく品質管理部の係長にまでは出世した。
だが、運命は残酷なもので、現場での不幸な事故によってケイは死んでしまう。
そんな彼が死後に流れ着いたのが、《ナロウワーク》という怪しげな窓口。
ケイは戸惑いながらも、《魔王軍の管理者》という求人を紹介されて魔王と面接をすることにする。
仕事内容について確認を進める中、同僚として一緒に働くという美人さんに一目惚れしてしまい、結局それが決め手で彼は魔王の誘いに乗ることにした。
魔王の好意により、イケメンの堕天使という最高の肉体で転生をしたケイだったが、その体には致命的な欠陥があった。
なんと、《各種耐性》と《痛覚無効》をつけ忘れていて、ダメージを受けると地獄の激痛を味わうというのだ。
そして、一目惚れした美人は魔王の娘で《男殺し》という悪役令嬢ばりに酷い二つ名があるらしい。
だが、ケイは一番肝心なことを知らされていなかったのだ。
実は、彼女が自分に好意を寄せている上に、《ナロウワーク》に導いた張本人であることを……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-26 00:08:13
646963文字
会話率:35%