勇者に恋人を寝とられたらしい友人のSランク冒険者の愚痴に付き合わされる魔法の使えない問題児冒険者の話。
最終更新:2021-04-20 18:07:28
7876文字
会話率:56%
魔導革命により人類の技術は飛躍的に進歩し、神秘に彩られた幻想が終焉を迎えようとする時代。長い戦争の末に誕生したクラスランド連邦州国家は、歴史上初の大陸統一国家でありながら、戦後の情勢不安を立て直し切れず、魔導機兵を操る空賊達や、無法者達によ
る治安悪化に悩まされていた。軍や警察では対処しきれない現状で、民間のギルドや賞金稼ぎ達に活躍の場が回ってきた。その一つ、『空撃社』と呼ばれる小さなギルドに所属する青年ジョウは、悪運の異名を持つ欠陥兵器、俗に空戦機兵と名称される魔導機兵を駆るウィザードの一人だ。退屈を嫌い自由を愛する彼だが、世知辛い世の中ではそうそう気ままに生きることは許されない。金勘定にうるさく何処か詰めが甘いギルドマスター。職人気質で気難しい錬金技師。大袈裟な物言いで血気盛んな商売敵。そして、人一倍プライドが高く、人一倍寂しがり屋な助手……その他諸々、ジョウには気を安らぐ時も与えてくれない。各自様々な問題を抱え、各地で騒動に巻き込まれながら、時代駆け抜けていく。悪運が尽き、死ぬにはもってこいの夜が来るその時まで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-16 21:50:03
189527文字
会話率:35%