「戦争が終わらないなら、俺が王様になるしかないだろ」
突然“世界の王様”を名乗ったのは、スーツ姿のただの民間人。
だがその男—— 神楽坂陽一(38)の言葉は、なぜか各国政府と国連を動かした。
国も軍も持たない、ただの「王様」。
けれど、
彼の“お願い”ひとつで世界がざわつく。
「今週、世界のどこかで、誰かひとりを助けてくれ」
バカげてる。けど、真似してみたくなる。
SNSで広がる善意、変わっていく国々、そして彼の前に立ちはだかる“もう一人の王”。
世界を変えるのは、“力”じゃない。“影響力”だ。
——これは、武力も魔法も使わずに世界を救おうとした、たった一人の王様の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 20:00:00
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会話率:34%