魔法使いのララタは幼いころにこの異世界へとやってきて、アルフレッド王子の病弱を治したことから「魔女様」と呼ばれ敬われる一方、魔法が廃れた世界では恐れられてもいた。元の世界では落ちこぼれだった自分に存在価値を与えてくれたこの異世界を、ララタは
愛している。だから普段は人が寄りつかぬ辺境の地へ引きこもっていた。そこにやってきたのが幼馴染のアルフレッド王子である。王子はララタに「お試し妃」なる不可解な慣習について語り、ララタにその「お試し妃」になって欲しいと告げて……。
かりそめの夫婦になったのにあんまり代わり映えのしないふたりの日常ショートストーリーズ。
※他投稿サイトと重複掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-21 00:00:00
120843文字
会話率:35%