陸堂は獣の意識を操る能力を持っていた。
自分の能力に気付いたのは、中学生の時に偶然見てしまった事件が切欠であった。その同級生の女の子が殺された事件により、陸堂は悪業を行った者はどんな方法を用いてでも償わせる必要があることを心の奥底に刻み
込まれた。
大人になった陸堂は普通の社会生活を営んでいた。その一方、悪業を償わせる組織に属し、その力を使って悪業を行った者に罪を償わせていた。ほとんどは、命を奪うという方法で。
一緒に組織で活動していた同僚の女が、ある時、組織のやり方に疑問を持った。
同僚の女の画策で、組織の指令者である若い女を殺すことになった陸堂。
さらに陸堂を殺すために組織の暗殺者を差し向ける同僚の女。
そして、同僚の女は指令者の女と陸堂を排除することによって、組織の変革を行った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-27 15:00:00
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