沢村尚は、どこか冷めた目で人間観察をするのが癖の高校生。ある昼休み、体育帰りの同級生・綾瀬ひよりに無意識のひと言を聞かれてしまった瞬間から、彼女との奇妙な距離感が始まる。
無邪気なふりをした天然なのか、それとも確信犯なのか。曖昧な態度で揺さ
ぶってくる彼女と、観察しながらも徐々に惹かれていく自分。
「誠実が一番エロい」なんて言ってしまう彼の視点で描かれる、静かで濃密な駆け引き。これは、わかってるふりをしていた二人が、わかり合っていくまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 17:07:39
9213文字
会話率:37%