ありがとうの言葉に、泣かなくてもいいんだよ。
最終更新:2023-08-13 16:12:33
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人の不幸は蜜の味を地で行く、内面が悪質な主人公は神様の計らいにより輪廻転生の輪に乗せられず、なぜか子供の頃に読んだ児童書の世界で精神を改めなさいと送り込まれた。
悪意を持った思考又は言動を行おうとした瞬間、頭が締め付けられるように痛くなる。
そんな縛りを持ったまま落とされた世界は有名な児童書であるが、色々と大変な世界だ。
その世界で悪質とは善行とはを考え、正しく素直に生きようとする主人公の行動により、原作はどんどんおかしな方へと進んでいく。
主人公は良くも悪くも正しいことへの信頼が大きすぎたため、自分にはできないけれどヒーローならば、ヒロインならばこれぐらいできるよねというスタンスで進んでいく。
悪役がいなくなり、世界は平和になるとどうしてか物語のヒーローは異質なものとして浮き彫りになった。当たり前だ、事件が起きないのだからいまの彼らはただの迷惑なキャラクターになっている。
そのため物語は本筋、王道から外れ、立場が逆転しつつある残された現実は正しすぎる救済により歪み形状を変える。
「でもこれも神様の望んだ現実だから」
主人公が正しくすればするほど、なぜか物語のヒーローは地獄へと向かうことになる、神様は泣いてもいいようなお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 18:00:00
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会話率:22%