永代橋のそばに、注ぎ酒屋を営む夫婦がいた。
その店の常連になっている棒手振りの老人が今日もやって来た。
最初は一合、その次はもう半分、もう半分と酒を呑んでいく老人だったが、今日と言う日に限って、娘が吉原に身を売ってこしらえてくれた百両という
金を持っており、しかもそれを店に置き忘れて帰ってしまう。
いっぽう金を包んだ包みを見つけた注ぎ酒屋の夫婦は悪心を起こし、
ネコババして知らんぷりを貫く。
追い詰められた老人は…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 00:36:33
10505文字
会話率:1%
隅田川にかかる橋で、薔薇の花束を手に夜景を見る老女。思いつめた様子の彼女に話しかける青年。ここで何をしているのか、どこへ行くつもりなのか…… 実は彼はそうして相談相手になることを「職業」にしていた。
それを知ったうえで、彼女は身の上を語り始
める。いつの間にかその境遇に巻き込まれて動揺する青年。夜の川を前に、人生の迷路に迷い込んだ女性と、将来のない仕事で日銭を稼ぐ青年との間に、見えない橋が架かり始める……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 21:00:00
17336文字
会話率:50%
永代橋袂の茶店の親父が橋袂から身投げした女を助けたことから物語は始まる。
最終更新:2017-10-10 14:36:03
31090文字
会話率:19%
永代橋東袂に茶店を開く老人と若い娘の人情もの。
最終更新:2014-03-17 11:43:23
35961文字
会話率:27%