1作がだいたい5~10分で読める(予定の)オムニバス青春短編小説シリーズ第35弾です。
シリーズ・コンセプトは「思春期の頃の自分に読ませてあげたい物語」。
(オムニバス・シリーズのため、話ごとに設定・主人公・文体が変わります。意図的にバ
リエーションを増やしている(多様な人生・多様な悩みを描くことを目標としている)ため、同じシリーズであっても、雰囲気や主人公の性格はだいぶ異なります。)
反抗期の少年の心の内。幼い頃のようには行かない母親との関係に、戸惑い悩み苛立つ少年の物語。
SS用ブログ「言ノ葉スクラップ・ブッキング(http://mousou-story.jugem.jp/)」にも同じ内容のものを掲載しています。
(ブログ版はルビが少ない代わりに、下部(続きを読む)に蛇足な補足情報が付いています。)
なお、自作サイト「言ノ葉ノ森(http://kotonohano25mori.web.fc2.com/)」に本シリーズの「小説家になろう」版とSSブログ版両方へのリンク一覧を載せた「もくじ」ページを制作してあります。
運営さんも書いてくださっていますが、念のため→この物語はフィクションです。実際の人物・事件とは関係ありませんのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 12:43:20
3374文字
会話率:0%
中学三年の瀬川清良は、翻訳家の母と、二人暮らし。五歳のときに離婚した父とは、ずっと会っていない。離婚した理由は知らされていないが、なぜか、母は父が帰ってくるのを待っているようだった。
母の仕事柄、家の本棚には本がいっぱいで、母が訳した本
もすべて、本棚に並んでいる。清良はそれらの本を、小さい頃から自由に読んで育ってきた。名作といわれる児童文学はほとんど読んで知っている。
しかし、本棚になく、一度も読む機会がなかった本があった。『赤毛のアン』である。ある日、クラスメイトが『赤毛のアン』を持っているのを目にした清良は、目を疑った。訳者の名前に、清良の母の名前があったからだった。母の訳した本はすべて読み、知っているはず。訳したのなら本棚にないのはおかしい…。隠し事のない母子関係だと信じていたのに、清良はそこに、母の秘密を感じずにはいられなかった。
問いただしてみようとした矢先、カナダから手紙が届く。母が昔、お世話になった女性が危篤だというのだ。急ぎの仕事を落とせない母は、代わりに清良に見舞いを頼む。母がいつになく取り乱し、泣いて頼む姿に、清良は嫌と言えず、母の代理で臨終の女性のもとへ旅立つ。場所は、『赤毛のアン』の舞台になったプリンス・エドワード島だった!
清良は行きの飛行機の中で、母が訳した『赤毛のアン』を読み、物語の魅力に引き込まれた。舞台になった島に行けるのはわくわくしたが、遊びに行くのではない。
清良は母の恩人の臨終に立ち会い、死を初めて体験した。死ぬとはどういうことかを思い悩み、そして、母と『赤毛のアン』の関係、自分が知らなかった母と父の過去、離婚の真実も、知ることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-28 14:54:24
81569文字
会話率:42%
母子関係について書いてみました。
最終更新:2016-05-10 21:07:03
540文字
会話率:0%
砂漠のオアシスで旅人と娼婦が紡ぎだす、現実と幻の間の一夜。
母に捨てられた男と子を手放した女の、哀しく鮮やかな物語。
*重複投稿です。
最終更新:2015-05-15 09:24:22
1439文字
会話率:12%
子供の頃を、オバケの森で過ごした”私”。そんな私の子供がオバケの森へさらわれてしまった。”私”は、自分の子供を取り戻す為に、オバケの森へと入っていく…
最終更新:2010-09-26 14:00:09
9379文字
会話率:35%
人間の精神に働きかをする機能を持った、ナノマシンによって形成されるネットワーク『ナノネット』。それが自然界にも繁殖をしているという世界設定の話です。今回は、飼っている猫が喋ったり、同級生の寝ている間の意識が猫になったり、猫が憑いてるっぽい状
態になったり。といった事柄が絡んで、物語が進みます。猫、猫、書いていますが、本当のテーマは母子関係だったりする、そんなSFです。キャッチコピーは、「やっぱり、猫が好き」(嘘)。このシリーズの2作目です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-09 23:58:13
103857文字
会話率:33%