幕末の嵐が吹き荒ぶ頃、武家の娘・小夜(さよ)は政略結婚の花嫁として、遠く離れた藩の嫡子・伊織(いおり)のもとへ輿入れする。花嫁衣裳の紅は、運命に翻弄される彼女の心を隠すように鮮やかだった。
初めて対面した夜、伊織の冷たい瞳に小夜は覚悟を固
める。この婚姻は、ただの駒として結ばれたもの――。しかし、月日が経つにつれ、二人は秘めた傷を分かち合い、やがて絆が芽生え始める。
やがて時代の波が二人を引き裂こうとした時、小夜は紅の紐を握りしめた。「たとえこの世が滅びようとも、あなただけは……」
運命に抗い、紅に染まる愛を描く、切なくも美しい歴史ロマンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 08:05:35
897文字
会話率:27%
本ストーリーの核心部分でもあります。題名にもなっている場面です。
最終更新:2014-11-18 11:52:25
219990文字
会話率:16%
≪第五話≫ No.6 ≪第六話≫ No.7
最終更新:2014-06-06 09:33:23
1443文字
会話率:36%