朝のニュース番組の占いコーナーを見たら、自分の星座が最下位だった。くだらない。占いなんて根拠のないものを、テレビで堂々と放送していいものだろうか。朝から最悪な気分になった。
家を出ると、前を歩くサラリーマンが歩きタバコをしていた。煙が顔
にかかって不快だった。
電車は満員で、駅員に押し込まれた挙句、誰かに足を思い切り踏まれた。
近くに美人がいたのは良かったが、触りたい衝動を抑えるのが大変だった。
会社では、上司にデスクまで呼ばれ、営業成績の件で延々と説教された。同僚たちの前でだ。晒し者もいいところだった。
昼休みに外でガムを踏んだ。
コンビニで、レジの客の会計が遅かった。
夜なのに、近所の子供の声がうるさい。
帰宅後、テレビをつけてバラエティ番組を見たが、つまらないタレントがギャーギャーと騒がしく、不快だった。
そもそもどの番組も面白くない。
どこかの家のオヤジのバカでかいくしゃみが聞こえてイライラした。
「……と、こんな感じに、こっちの紙にも書いておいたが、これでいいのか?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-05 11:00:00
1116文字
会話率:40%
歩きタバコに殺意を持つ主人公が悪魔との契約により、歩きタバコしている人間を殺すことができるボタンを手にした。
1日1回、人を殺せるボタン。
不思議な能力で死ぬ瞬間を、毎晩TVで生中継を見ながら、ただ普通に日々を暮らす物語。
最終更新:2019-05-23 00:11:13
9248文字
会話率:29%
深夜、男が家路についていた。片手には――副流煙をくゆらせる、タバコがあった。 〈No.31〉
最終更新:2014-07-31 02:00:00
1570文字
会話率:12%