父母もおらず、唯一の身内である祖母を亡くしてから引きこもりとなったクニハルは、ある夜、押し入ってきた強盗に刺されてしまう。死を間近にしたクニハルに語り掛けてきた謎の声の「私と契りを交わし、夫となるならお前の命の根を繋いでやろう」という言葉
に彼は頷いた。
目を覚ますと、そこは一面の桜の海だった。そして彼の傍らには漆黒の鎧に身を包み、飾り角の美しい兜を被った一人の騎士がいた。彼女(?)は困惑するクニハルに名乗る。
「私はアルマド。お前の妻だ」
異世界に謎の黒騎士の夫として転移してしまったクニハルだったが、前の世界では考えられなかったほどの空腹を覚え、また人の怪我を意図せず直してしまうなどの現象に見舞われる。
原因を調べたクニハルは自身の魂がほとんど呪いに近いものによって縛り付けられていることを知り、アルマドに問い正すと、彼女はゆっくりと自分の正体を語り始めた。
かつて魔王と呼ばれた黒騎士と、転移者クニハルは、今もなお魔王の名を騙る何者かを探すため旅に出ることになる――。
2020/05/14 第1~3話に読みやすいよう改行を加えました。
2020/05/16 第1~5話の誤字などを修正し、あらすじを更新致しました。
2020/05/23 章を追加しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-28 00:55:17
30779文字
会話率:46%
東京の探偵事務所に勤める高校生・神内信也(かみうちしんや)。そんな信也のところに岐阜・草凪学園への潜入スパイの命令が下る。
行方不明となったのは白内菜穂という女子生徒だった。ダンジョン攻略の進学校・草凪学園で愉快な仲間たちと学生生活を
楽しみながらも、信也は菜穂の捜索を続ける。
難易度の高いダンジョンや現実に侵食してくるモンスターたち、学園内部の派閥抗争、と次々と学園内部で問題が起きる。信也は学園の闇と闘いながらも、ダンジョンに挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-04 01:43:01
5784文字
会話率:52%