「私」という人生を何度も繰り返していると思い出したのは、まもなく命を終えるその瞬間だった。
魔獣討伐の士官学校へ通っているリディアは、命の危機に瀕し、人生を繰り返していることを思い出した。
死を目前にする度それを思い出しては、全て
が遅すぎると理不尽を嘆いて命が尽きる。その繰り返し。せめて最初からわかっていたならとそう願い、今回の人生も終了した……と思っていたら、気が付くと幼少に戻っていた?!
人生n周目、なぜか記憶ありでリスタートしたリディアは、今度こそ運命を変えるべく足掻いていくが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 22:36:40
5572文字
会話率:36%
「今までの冒険の振り返りをする旅をしよう!」
野宿用のテントの中、食べかけのスープを床に置いて、僕は『皆に聞こえるように、声を張り上げた。』
そうしたら、パーティーリーダーで魔法剣士のゼルが、端正な顔から白い歯を覗かせて、
「そ
れも、いいね。」って変わらない笑顔で答えた。
これは、肯定しかしないパーティーメンバーと、僕の、限りある旅のお話だ。
ーーーーーーーーーー
前作、「それでも、勇者は勇者であった。」と同じ世界線の物となっています。
直接は関係していませんが、あわせて読んでもらえれば、より楽しんでいただけると個人的には考えております。
興味があったら、そちらも覗いて下されば幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-27 23:17:14
6473文字
会話率:27%