――それは、何の変哲もない夏の日を、大切に過ごす彼らの話――
吹奏楽の甲子園、普門館。
そこで演奏するための最初の一歩である地区予選の前日に、4人の少年たちはそれぞれこれまでの日々に思いを馳せる。
高校生最後の夏。
世界が変わる前の最後の
一日に、彼らはなにを想い、どう行動するのだろう。
――明日はきっとトクベツな日になる。――
Creator Circle 第二回小説企画「彼の見る世界」参加作品
(2016.7.11 自サイトより転載)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-04 07:57:56
13932文字
会話率:31%
県内で一番普門館に近い中学校。〈音色坂中学校〉
青井音羽(あおいおとは)は、普門館に行くために日々努力中。
同じパートの先輩は変人集団だし、外部指導の先生、新人イケメン顧問、そして無口な男の子の同輩。
今日も音羽は、吹奏楽部員たちに振り回さ
れる!!
音羽達は普門館に行けるのだろうか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-24 23:16:56
1846文字
会話率:22%
夢にまで見た普門館の舞台。ついに乗れた、と思った吹部先生は、次の年、吹奏楽部が衰退しているとある中学へと赴任する。もう一度夢を叶えるため、吹部先生の挑戦が始まる・・・!
最終更新:2012-12-17 23:04:29
638文字
会話率:29%
2005年、兵庫県新天市。弱小吹奏楽部・県立新天高校吹奏楽部の新顧問に突如大抜擢されたのは、はたから見ればただの歴史オタク、実際は相当の努力バカ、当吹奏楽部OBの歴史科教諭、斯波劉介(シバリュー)だった。
斯波には夢があった。現役時代に
果たせなかった、尊敬する顧問の先生を、吹奏楽の甲子園・普門館に連れて行くこと。認めざるを得ない才能・鏑矢辰悦に出会い、昔の自分・古河カオルに出会い、過去の確執を共有する男・千林裕也に再会し・・・・最初は一方的な彼のタクトさばきに振りまわれてばっかりだった部員たちも、次第に斯波の意志をくみ取り、心に近づき、そうして彼らは斯波の音楽を描き出す奏者となる。
努力することは、強くなること。
天才にはなれなくても、努力の秀才には誰だってなれる。
「才能あるやつらだけが良い演奏をできるわけじゃない。良い演奏をしたいと努力した奴らの音が、本当に人を感動させるんだ」
絶対に越えられない壁があるとは認めたくない。才能や限界の存在を知りながらも、それでも努力の力を信じてがむしゃらに指揮を振る、青臭い壮年シバリューの描く音楽は、どうなっていくのだろうか。
・・・王道な吹奏楽青春小説ながら、事実上の主人公が熱血な顧問の先生という設定で進んでいく物語。ぜひ、ご一読ください。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-14 00:19:17
69751文字
会話率:50%