時計の針は、時を刻むもの?
最終更新:2022-11-25 12:00:00
559文字
会話率:0%
プロローグ
現代社会において(それは問題とされているが)貧困や差別などは最も危惧すべき社会問題では無い。
通称「時の波」と呼ばれるそれは、特定の人に関する記憶だけが突如として周りの人から消えてしまう現象であった。
今まで流れてきた時間
が切り取られ、その人に関する記憶以外が存在するセカイに変えられてしまった、というのが現時点での解釈である。
それはまるで映画のフィルムがカットされ、別のシーンが貼り付けられたかのようだ。
そのセカイのことを我々は「エクストラ・フィルム」と呼んでいる。
「エクストラ・フィルム」のセカイでは普通の人々にとっては何ら変わらない日常である。
そんな中、3年前の事故で主人公:遡航 カイトは時間を巻き戻す能力を手に入れる。
そして、数少ない「エクストラ・フィルム」に影響されない人間となった。
だが、同じ事故にいた少女:フォルティーナ・フェイトは記憶喪失となってしまう。
カイトとフォルティーナは時を遡り、あるべき世界に戻すため、人々の依頼に応えていく。
失われた時(ロスト・フィルム)を求めて彼らは運命を巻き戻す。
ー登場人物ー
主人公:遡航 カイト
ヒロイン:フォルティーナ・フェイト
所長:へスティア・キルン
依頼人№1:日瑠星 過
依頼人№1の謎多き姉:日瑠星 美來
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-19 22:16:07
34290文字
会話率:42%
まるで映画のフィルムにほんの一コマ追加されたかのように、唐突に異形の存在——魔物や、異能力といった存在がこの世界に現れて、その存在が認識されるようになってから早数百年。その異能力や魔物の存在が原因で滅ぼされた都市があれど、今では人々もそれ
なりに平穏な日々を暮らせていた。
魔物の襲撃から守りきれた都市に住む者も、逆に魔物に荒らされてしまったが、復興してある程度住める環境を作って困難を乗り切った者も、その平穏の中で各々日々を過ごしている。しかし、魔物や異能力の脅威が去った訳でもない。いつ何時、その平穏が脅かされるかもしれない恐怖と人々は戦い続ける。
そんな世界の半分が未だに荒野と化している中で、一人の青年が旅をする。一体自分は何故このような存在なのだろうかと、その答えを探す旅をしながら、その特殊な能力で様々な困難と立ち向かうファンタジー小説。
※この小説は以下の内容を含みます。
・フィクション、オリジナル作品(作者独自の世界観でお送りする、オリジナル作品です)
・R-15?(グロテスクな表現が含まれるまたは恋愛表現での個人的な対象年齢設定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-08 23:58:07
116302文字
会話率:52%