入居者減に頭を悩ます近未来の老人ホームで起死回生の策がとられることになった。それはいま現在すでにだれもが脅威に思うC国に頼ることだった。しょうがないとは思うものの、やるせなさを禁じ得ず、しかし自業自得のなれの果て、だまって受け容れるしかなか
った。かくしてC国老人は本邦のきめ細かく配慮の行き届いた待遇を享受することになるのだが、そのサービスの未来は危うい。
(似たようなものツイッターに投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-23 03:43:05
308文字
会話率:100%
ある夏の暑い日、新婚ほやほやの甲斐瑞穂はデパートへ来ていた。
最上階から順に品定めをしていく瑞穂。そして六階に差し掛かった時、足を踏み外して、階段から転げ落ちてしまう。
「いったー。お腹打っちゃったみたい」
瞬間、周りの異変に気付く。先程ま
で人で賑わっていたデパートが一転、照明は全て消え、非常口の案内の緑の照明だけが点いてる状態だったのだ。
そんな中一人の少女を見つける。だが少女は全くの無反応で、目も耳も口も機能していない様子だった。
そして、目隠しされた女神、口を抑えた女神、耳を両手で閉ざした女神、体を縛られた女神、それぞれの彫刻が施された大きな扉が突然瑞穂の前に現れる。
少女をデパートに残し、扉を開ける瑞穂。果たして、扉の向こうに待ち受けるものとは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-16 20:16:27
2753文字
会話率:41%