本書は上杉謙信の生涯という、ベタなテーマの時代小説ですが、新たな視点と解釈から描いてみようと思いました。根強い謙信ファンの一人として、相当贔屓目に書いておりますので、その点はお目こぼし願います。物語は初陣からスタートし、その後一旦、父・為景
の生涯が謙信に及ぼした影響(些か偉そうに語っております)に触れ、幼少期から元服、古志郡司、守護代継承から信濃進出、二度の上洛を経て小田原城攻囲の後に関東管領、そして最大の見どころである永禄四年九月の川中島の合戦へと進みます。ここでは、史実としては疑わしい妻女山への陣構えはなかったものとして排除し、新たな合戦の展開を創造してみました。クライマックスは一騎打ちではありません。(あとは読んでのお愉しみ)その後は関東での苦戦を経て、越中における一向宗徒との戦い、能登・七尾城の攻防、加賀での手取川合戦、そして運命の天正六年三月へと繋がります。合戦シーンの他にも、旗本衆との家族の情を越えた結びつきや、直江景綱や河田親綱、長尾政景らを中心とする重臣との絆、忍びの集団「幻の者」の活躍、景勝や兼続への愛情、蒼衣姫との儚い恋等、様々な人間模様が絡み合いながら物語は展開します。謙信が軍神と恐れられる一方で、理想と現実の間で如何に悩み苦しんだか、そして、それを自身の中でどのように消化していったか、一人の人間の生きざまを描こうと挑戦したつもりです。武田信玄・信繁兄弟、北条氏康・氏政父子、そして織田信長などのライバル同士が、その時々にどう考え行動したかも興味深い点ですので、勝手に想像力を膨らませてみました。あくまでフィクションとして、お愉しみ頂ければ幸甚です。(*カクヨム様にも同時掲載しております)なお、参考文献は御礼を含めて「あとがき」にて触れさせて頂きますので、ご容赦願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 12:21:01
477476文字
会話率:45%
れいかは就職志望の高校三年生。学業成績もスポーツも振るわず、校内では問題児扱いされている。在籍校は明治26年に創立された名門女子校であるが、現在は東京都との共同運営という形をとっており、成績不振や中学時代にワケありの生徒などを受け入れており
、進学指導以外にも、就職指導にも力を入れているというユニークな学校である。
ある日、れいかは、教科書に出ていたネアンデルタール人に、従来からサル顔といわれていた自分の顔が似ていると、かねてから、れいかをバカにしている咲苗から中傷されたため、彼女を殴ってしまい、停学になってしまう。
れいかは、自分が停学になった原因であるネアンデルタール人に興味を持ち、停学期間を利用して、ジブラルタルへ旅立つ。
そこでの発見が、れいかのその後の運命を変えていく。
さらには、れいかが、今も生き残っているであろうネアンデルタール人でじゃないかという疑惑が!
果たして、れいかはネアンデルタール人のDNAを色濃く持つ人なのか?
第三セクター的なユニークな運営をする名門女子校を舞台に、来るべき未来に向かって、精一杯生きる女の子たちのサクセスストーリー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-01 13:39:22
28458文字
会話率:39%