この物語は拙作「ストリーム」の前日談です。とは言っても、5億年前の、遥か彼方の星で起こった事件をモチーフにしています。以下あらすじです。
天の川銀河サジタリウス腕外縁部にある惑星コジェは、超高度に発達した科学文明を持ち、銀河系内の複数の植民
惑星を支配下に置いていた。その中の一つ、惑星ネッツピア植民本部からの緊急通信を受けたコジェ最高指導部は、事態の詳細が分からないまま、星外軍最高司令官の一人であるルクテロと麾下の精鋭部隊を搭載した、最新型の星間宇宙船チルトクローテを、ネッツピアに派遣する。そこでルクテロたちを待ち受けていたのは、想像を絶する事態の数々だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 19:59:06
56870文字
会話率:28%
今から5億年以上前、異星人によって、天の川銀河ペルセウス腕辺境部にある小惑星に設置された生物兵器<ソミョル>は、惑星の消滅によって宇宙を漂流し、やがて東京湾に漂着する。再起動した<ソミョル>は自身に設定されたプログラムに従って地球上のあらゆ
る生物を浄化するために、活動を開始する。
静かに東京都内を移動しながら、<ソミョル>は人々を捕食し、自身の能力を最大限に発揮するために最適な場所を求め遂にその場所に到達した。猛威を振るう<ソミョル>は瞬く間に江東区内を支配下に置き、手当たり次第に人々を捕食して行く。
幼稚園教諭蘆田光と親友の篠崎渚は、園児2人を守って<ソミョル>の支配領域からの脱出を試みる。
一方、大蝶斉天内閣情報分析官率いる、政府の対策本部の奮闘とは別に、<ソミョル>に家族を奪われた人々の、生命を賭した反攻が始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 10:30:47
180211文字
会話率:48%
舞台は、地球と同じ姿ながら違う歴史を歩む惑星、ガイアナ。
機械騎士〈オブジェ〉とそれを操る機師達は、それぞれの国や仲間、名誉や誇りを守るために戦い続けていた。
数多くの機師達の生き様は、それ自体がガイアナの歴史そのものである。
そん
なガイアナの果てしなく長い戦争の歴史を陰ながら見詰める一人の女性〈ディージェイ〉と、最強のオブジェ〈デウス・エクス・マキナ〉は数千年に渡って彼らに関わる。
物語はガイアナと機械騎士〈オブジェ〉の誕生から始まり、途中、オブジェや機師の解説を含みつつ、ガイアナ大陸の闘争の歴史を機師の視点から断片で切り取る形で紡がれて、文明が消え果た荒野を最後に据えて進行する。
抗えぬ運命、無慈悲なる真理、交錯する野望、一筋の光は勇者を再び目醒めさせる。
豹機の遺産、封印された記憶、剣侠の誇り、惑星浄化、砂漠で枯れゆく一輪の薔薇。
カミオン・シストラー、、ビクトリエ・ユイット、キャセロール・ユイット、アルブレド・クラインゲルト、ルジチカ・シュナイドル、サフィール・アハト・ユーク、リシェリー・ユイット、フォン・ハウサ、カナデ・ヤシロ、キャラウェイ・シュナイドル、マリヴァー・ルキアノス、アリシェラ・バナレット。
それぞれの時代で幾人もの機師がオブジェを駆り、一部は英雄として歴史に名を残し、また一部は記憶から消えてゆく。
知性鉱物ストロマトライト、想像者ゼウス、覇者無き攻防が今日もまた繰り広げられる。
そして謎の少女〈猫目のディージェイ〉と、最強のオブジェ〈デウス・エクス・マキナ〉、〝二人〟が目指すは宇宙開闢(かいびゃく)の記憶。
ガイアナの終末に、源にして頂点たる〈想像者ゼウス〉が、全てを無に帰すべく光臨する。対するは唯一残されたオブジェ〈デウス・エクス・マキナ〉、オブジェの頭脳たる装置〈ディージェイ〉と、それを操る機師のみ。
物語はここで終わるが、歴史は果てなく繰り返す、くるくると。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-26 04:14:06
161946文字
会話率:44%